NIFTY SERVE 在宅ワーキングフォーラム短期会議室
【緊急討論】「初心者必読!在宅ワークとは」1998.3.19〜7.31

ボードリーダー週報-05:4/12〜4/18
発言:0100〜0183

  この時期は年度初めも明けということだけならば良かったのですが、この
辺りから、そろそろ「バトル部屋」と陰で予告されていた状況に陥りつつ
あり、発言数が急増します。テーマは「輝く」、そして「在宅ワーク」の
定義(自営?内職を含むか?電脳パートタイマー)という論点で議論が行われ
ました。なお、どちらも一つの意見に収束はしませんでした。BLとしても
現時点では結論を明示しておりません。そして、危惧していた対初心者発言
・フォーラム運営に関する非生産的な議論が非難応酬を加えて開始されて
しまいました。「主婦」「初心者」という単語も使用頻度が増加。その結果
BLとしての発言も急増しました。次週も、この傾向は続いてしまいます。

1.輝くとは

   前々週の発言「仕事をするのは金銭の為ばかりでは ない」
 「実際に在宅で仕事をしてみると、決して『輝いて』はいない」
 「家庭を構成している人間以外からも、評価され、認められる、必要
 とされる喜び・快感というのは決して悪くはない」という問題提起から
 1週間おいて発言が続きました。
 
 ・クライアントに聞くべき事を友人に聞いたりする。仕事を通じた社会
   参加で自己実現をしたいと言いながら虚栄心で固め、得られるのが
   自己満足だけ。それで社会参加、自己実現、輝きと言うのは間違い。

 ・「主婦業って評価されない。他人から評価されたい」と言うが、家事
   はやらなければならないことであって、評価されるからやることでは
   ない。家事に対する評価と、社会参加で得られる評価は同じ土俵で
   論じるものではない。

 ・家事に対する評価と社会参加を同じ土俵にのせていのは、仕事の
   厳しさや現実を知らない、実感していないため。

 ・仕事の場合、人より上の評価を得ないと、仕事自体も得られない。

 ・『在宅ワークでもして、輝きたいのっ』という観念はないが、
   『自分を活かす手段をみつけたい』それが、『在宅ワーク』

 ・主婦は社会的に低く見られる現実、それがブームに拍車。

 ・「輝きたい」だけで飛び込むひとはどうせすぐいなくなる。

 ・「輝く」の基本は「自信」と「充実」。

 ・趣味その他に夢中で、仕事は資金源と割り切って働くのもいい。
   働き方に決まりはないが、仕事自体に魅力を感じて頑張れれば、
   それが「仕事で輝く」ということではないか。


2.在宅ワーク=電脳パートタイマー?

 輝くに続く1.のツリーに続き、上記の論点で議論が続きました。

 ・「家計の足し」と言う考え方では電脳パートタイマー、もしくは
   電脳内職の扱いでクライアントにいいように利用されるばかり。

 ・入力の価格下落は企業との交渉力不足な素人が企業にいいように
   利用されているというのが現状。そしてそれを仕事が貰えるから
   と喜んでいる一部の在宅ワークの方等は仕事が出来たとしても
   大問題だという自覚がない。

 ・単価が下がって困るなら、スキルをあげて、いい仕事をすればよい
   だけの事。嫌ならやらなければ良い。

 ・真剣に考えてやってくる人も問題が無いわけではない。
   Internet等を見て、在宅の求職掲示板の多さと、書き込んでいる人
   の「飢餓感」を感じる。一部に仕事がしたいがために「いくらでも」
   とまで書き込んである。理由が真剣でも「障害者だから安く」「家
   から出れないから安く」などと書けば、やはり問題。

 ・在宅ワーカーもビジネスに参入している以上、市場のルールに従う
   必要があるが、本来「市場のルール」は、家族や家庭を動かしている
   論理とは対極をなす。そのルールで動いている場所に、「主婦」と
   いう立場にまつわるさまざまな「個人的事情」を引きずって参入
   しようとすれば、軋轢が生じるのも当然。

 ・働く意欲のある人がさまざまな「事情」を抱えながらでも仕事に
   つける社会が望ましいのは確かだが、仕事をする以上は「個人の
   抱える事情」をきちんと切り離す必要がある。

 ・「個体差を一般化して語るべからず」であるが、それにしても甘い発言
   や社会常識が欠如するという傾向が「主婦」に顕著なのも現実。「主婦
   だから」無知でお気楽無責任なはずはない。単なる「個体差」である筈
   なのだが、居酒屋やQ%Aを見てると「?」な人の多くが「主婦」。これは
   むしろ「主婦」にとってこそゆゆしき現実&事態。「女の敵は女」
  「主婦の敵は主婦」・・・こんな事になってはいけない。

 ・働きたくないから結婚に逃げる人が、「?」な人の中心。今の時代、
   フツーの人が働かないで生活していくには、専業主婦くらいしかない。
   こうゆう人は、結婚前に何か仕事をしていたとしても、腰掛け気分で
   やっているから、自分の適性や将来性を考えたりしない。当然、実力が
   つくはずもない。オイシイ話(簡単に誰でも出来て高収入)が世の中に
   あると思っている。

 ・主婦には、家庭事情を仕事に持ち込み、社会通念も常識もなく、低
   賃金でホイホイと仕事を受けてしまい、価格の暴落を引き起こす
   要因となっている、無責任、等のレッテルを貼られているようだが、
   主婦だから、初心者だからといって、イイカゲンな仕事はしないと思う。

 ・主婦の方は俗称「これ道」の筆者にもいる。主婦だから、「初心者」
   だからという言い方は好まない。初心者であろうが、主婦であろうが、
   真摯な姿勢があれば周囲も認める。

 ・一生働くという意識のある人は、自分の適性を理解して、何らかの専門
   分野を持つ必要を考え、長期的な視野を持っている。「子供がいる」
   とか「夫に理解がない」なんて言い訳はしない。


3.FWORKに「求められる」もの

    ついにこの話題が出てしまいました。フォーラム分割論、ハードル設置
  論等が提出されましたが、フォーラムの性格を変えても、在宅ワーカーを
  取り巻く環境が変わるわけではなく。むしろ、議論の堂々巡りが行われ、
  会議室の空気も変化するので、最初から扱う意志はありませんでした。
  その中で、注目すべき発言のみピックアップ致します。

 ・現状を考えると、「在宅ワーク初心者」は今後も増加し、その結果、
   FWORKの果たす役割が質・量ともに変化していくことが予想される。
  「在宅ワーカー」の相互扶助のあり方について考える必要。

 ・「在宅ワーカー同士の"共働"」がひとつの大きなテーマになる。
   その「共働」に対するひとつの答えとして、FWORKがある。

 ・常連はFWORKを、在宅ワーカー同士の情報交換、仲間ならではの相互
   扶助(GIVE&TAKE)、そして雑談の場(俺か?)と認識。
   初心者はFWORKを職業安定所であり、無料就業相談窓口であると認識。
  ここを訪れれば誰でも簡単に在宅ワークにありつけて、お金を稼ぐ事
   ができる。初心者がこのような思惑を有するのは、雑誌がそれを焚き
   付けている一方、そういう「簡単に在宅ワークを始めるための情報」
   を求めている読者が存在しているためでもある。

 ・在宅ワークは自営業で、在宅ワーカーは経営者あり事業者。いい加減
   な意志で仕事を取るワーカーがに存在するだけで、他の在宅ワーカー
   への評価が下がる。クライアントはFWORKの発言に目を通しているため
   一人の発言のために、他のまともな在宅ワーカーまで仕事を取り難く
   なるということは起こり得る。

 ・在宅ワーカーが自営業者であるということが理解できず、消費者根性
   丸出しで紛糾する例もあり、クライアントから「最近の在宅ワーカー
   は質が悪い」とか思われている危険性がある。

 ・個人に求められる事は
 (1)アンテナを敏感にしてフリーで仕事をすることの社会的位置を自覚し
    (正しい認識を持つ)、自分にもアクションを起こせること、協力でき
    ることがあるなら積極的に参加する。
 (2)身近で「自宅で仕事をしたい」という未経験者と接したら、実状と注意
    点や心構えを知らせる。
 (3)自分の仕事を(交渉も含めて)絶えず省みて研鑚する(当たり前のこと
    ですね(^^;)。


4.在宅ワークは自営業か

 ・在宅ワーカー⊂自営業者(在宅以外の自営もあるので=とはしない)と
   考えるかと申しますと、発注側からすると、自営というカテゴリーで
   扱わざるをえないのため。雇用関係があれば「在宅勤務」だが、それ
   以外の場合は家が仕事場であろうが無かろうが、契約関係にあるので
   中小企業と同一視する。

 ・発注側からは「自分はプロでは無い」「初心者」と言われても困惑。
   発注するのは見送る(余程、単価が安いとか、何か売りつけようとか
   別の思惑があれば別。但し、見所があれば目を瞑って、将来に投資する
   つもりで御付き合いすることはあるが、あくまで根底にプロ意識が有る
   場合に限定される)。

 ・フリーを標榜した時点で、本人の意識はどうあれ、自営業者であり、
   家を拠点に仕事をしていれば「在宅ワーカー」。、当然責任も義務も
   好むと好まざると付随。在宅ワーカーにのみ、要求される義務という
   ものはない(納期・契約の厳守、仕事のレベルの維持・向上等)。

 ・本人がどんなつもりで在宅仕事を始めても、全て自分でしなければなら
   ない。会社員の頃には許された「人任せ」が通用しない。

 ・「在宅ワーカーは自営業」と断言。その意味するところは、そのくらい
   の気持ちじゃないと成功はおぼつかないよという意味。そこまでしよう
   とは思っていない人間でも、仕事を始めれば否応なしに努力しないと
   仕事は続かない。

 ・コンスタントに仕事を取って、仕事をしようとしようとすれば段々
  「事業主」に近づいてきてしまう。

 ・「ベテラン」と「初心者」は共存していく。ライバル視している例も
   聞かない。「ベテラン」ではなく、プロの人達が、ビジネス常識が
   欠如した人間による「在宅ワーカー」全体の能力・責任に対する信用
   の低下を憂慮されている。


5.在宅ワークのイメージ(自営に関しての記述は上記)

 ・今「在宅ワーク」と言われている職業形態があまりにも煩雑になって
   おり、捉え様のないものになっている

 ・「在宅ワーク」は職種ではなく、あくまで業態である。
   これを混同してはいけない。

 ・家で仕事をすること、なおかつ頭脳労働。

 ・「在宅」という言葉と「頭脳労働」という言葉が、何処でどのように
   イメージの中でつながるのか、理解できない。

 ・家内労働法は適用されない(内職ではない)、被雇用者ではない
  (バイト・パートではない)、機器代、電気代など自前である。
  「事業者」に違いないものが殆どだが、少しお金を得たいと思う人は
  「家でできるバイト」だと考えてしまいやすい。

 ・言葉どうり「通勤せずに家のなかでする仕事」、内職も「家の中で」
   する職業。

 ・「在宅ワーク=パソコンを使った内職」。主に女性雑誌の力により、
   「在宅ワーク=パソコンを使った内職」という定義が、一般的。

 ・「在宅ワーク」の定義変更は感じていない。電子内職は「電子内職」
   と言えば、その方がイメージが鮮明であり、これを「在宅ワーク」と
   呼ぶ方が、かえって誤解を招く。

 ・本人が「自分は内職をしている」と考えていようが、発注の条件も
   成果のレベルとコストのバランスであり、同じ土俵で勝負するため
   発注側からは中小企業と同じ。求められる資質や責務も大差無い。

 ・「在宅ワーク(会社員の在宅勤務も含む)」は「労働形態の多様化」
   における超高齢化社会に移行していく中での切り札的存在。「在宅
   ワーク」「SOHO」という言葉がもてはやされる背景には、そういう
   社会状況があることを念頭に置いておく必要がある。「在宅ワーク=
   電脳内職」という限定は、本質的な問題を見失わせる可能性が高い。

 ・「在宅ワーク」は、「在宅勤務」も包括

 ・「在宅ワーカー」の中に「家を拠点」とする「事業主」が内包される。

 ・「自に拠点をおいて働くこと」自は、自宅でもいいし、広くは自分。

 ・労働者としての保障も受けられず、ただ搾取されるだけならば、「Self
   Employeeになろうよ」という言葉をかけたくなる(そのクライアントに
   労働者としての身分向上を求めるのなら、まったく違った道になる)。

 ・内職でもパートでも在宅勤務でも独立自営でも会社通勤でも無職でも
   専業主婦でもサイドビジネスでも「在宅で仕事をする事」に垣根は無い。

 ・「家の中でする(場所)」のはどうでも良くて、「仕事(職種)」が
   絶対的。より良い仕事をするために、場所等を選択、必要ならば仕事場
   を(自宅とは別に)設ける。

 ・自営、被雇用の別や仕事の内容ではなく、押し寄せる初心者に「待って
   いる状態」の人が多い事がが問題。「仕事をする人間としての責任感」
   に関係するが、その人が「待っている状態」であることと、職種は関係
   ない。そういう状態でもできそうな簡単な仕事をイメージされるので、
   誤解が深まっている。

 ・「在宅ワーク」は、多様な働き方を展開できるキーワードになる。
   効率的で自分や家族も大切にできて、これで社会的にも受け入れられ
   れば。今は、社会的にとても優遇されているとは言えない。孤独で
   リスキーな立場。このあたりでゆるやかに協力し合える場となりえる
   のが、ここ「在宅ワーキングフォーラム」であれば、と願う。

 ・一部には在宅ワークにステイタスを感じている人もいるようだが、
  そもそも、そんなものではない。「在宅ワーク」は職種ではない、
  という認識より。

 ・「内職」や「主婦の空き時間での仕事」というケースと「仕事場が自宅
   であるに過ぎない」というのは、同一レベルで話せる話題ではない。


6.社会の中の「在宅ワーク」

 うまく図にしてくださいました。


「−」仕事の流れ
            +−A-0.社内処理(パート・バイト含む通勤正社員)
            |
仕事の−+−A.中間業者−+→A-1.社内処理(短期契約社員除く在宅正社員)
 上流 |   含む  |
    |  一般企業 +→A-2.外注(発注者となり「仕事の上流」に戻る)
    |       |
    |       +→A-3.派遣・短期契約社員(プロジェクト毎契約)
    |
    |       +→B-0.社内処理(パート・バイト含む通勤正社員)
    |       |
    +−B.SO含む −+→B-1.社内処理(在宅正社員)
    |  中小企業 |
    |       +−B-2.グループリーダー→B-4.グループメイト
    |       |
    |       +→B-3.登録ワーカー(パート・バイト除く)
    |
    +−C.HO含む −+→C-1.自己処理→C-4.専従事業者
       個人事業 |
       (直受け)+→C-2.自分がリーダーとなり相互扶助

 −備考−
 Aは,一般的な会社。AとBを,はっきり分けるいい言葉はないだろうか。
 Bは,小さい法人。人を雇っている自営業者。会社の独立採算制事業部含む。
 Cは,自営業・自由業・個人事業主。

 末尾0は会社員と時間給契約のパート・バイト。在宅ワーカーとは言えない。
 末尾1は,自分のところだけでやっている。
 末尾2は,まとめ役である。
 末尾3は,能力給契約のもの(請け負い)。
 末尾4は,働きは,助手・アシスタントに近い。(主があっての従の立場)


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