NIFTY SERVE 在宅ワーキングフォーラム短期会議室
【緊急討論】「初心者必読!在宅ワークとは」1998.3.19〜7.31

ボードリーダー週報-04:4/5〜4/11
発言:0085〜0099 

  この時期は年度初めということからか、発言数も中だるみでした。
その中で唯一、議論が進んだのが前週から続く「情報収集(方法ではなく
姿勢等)」についての発言ツリーでした。
「輝く」ことについては、この週は発言がなく、前週の発言から来週
一大ツリーを構成することになります。


情報収集に対する姿勢と、主に受験勉強からくるマニュアル依存についての
相関について以下の発言がありました。

1.受験勉強とマニュアル依存の関係

 ・「双方向の情報に慣れていない」という状況は受験勉強で、塾の様な
   ものから受験のノウハウを一方的に示して貰うことに慣れているから。
   従って「在宅の仕事がしたいのですが」
   ->「今だったら、XXの仕事の需要が多いから、これをやったらどうか。
       そのためにはこういうS/WとPCが必須」という問答を期待する。
   しかし、実際は「在宅の仕事がしたいのですが」
   ->「これだけではわからない。何ができますか?O無理ではないか?」
  という予期せぬ答えになることが多いので、色々な誤解が生じる。
 ・子供の頃からの「判らない事は自分で調べる」という訓練が不足。
   最近の学生はすぐ答えを知りたがる。応用の利かないマニュアル世代。

 ・与えられた答から逆に辿れば解き方は理解出来ても、答え導く為の問題
   の解法は思いつかない。その思考パターンを仕事に持ち込まれても困る。

 ・受験勉強では疑問を持たずに右から左に記憶する人間が勝利、疑問を
   持つ、つまり自分で考えるなどという非効率な回り道を通過すると敗退
   する。高学歴を自負する程、勝利経験を捨てるのは難しい。
   失敗は成功の母なのに実験で教科書と違う結果が出ると、教科書に合う
   ようにデータを修正する人も(信じられないでしょうが)特異ではない。

 ・失敗を怖がるから、他人にすぐ依存してしまう。

 ・近道ばかりをしたがるから、すぐ教えてもらいたがる。
  様々な要素が複雑に絡まっているのに、雑誌で取り上げられている様
  に自分も同じ事すれば、在宅ワーカーになれると安直に考える。


2.自分で考える姿勢が大切

 ・企業マニュアルはあくまでも目安、仕事とは不確定な性質を有する。

 ・「教科書通りにする」事しか知らないと、予想外の事態に直面すると
   フリーズするか、とんでもない事をするか、どちらにしても良い事は
   ない。

 ・問題を解く過程よりも答そのものが大事であってはいけない。

 ・きちんと自分というものを客観的に観察して把握するべき。

 ・自営であれ、サラリーマンであれ、マニュアル本が仕事をするのでは
   なく、自分が自分のカラーで仕事をするものだと認識している人は、
   もしかして少ないかもしれない。

 ・自営なんて「自分で考える力」「自分で決定を下す事」が、いかに大事
   であり、かつ常に要求されている事か、応用の利かないマニュアル世代
   にどこまで理解されているか。

 ・自分を知らないと、何をやっても成功する可能性は低いが「何かしな
   きゃいけない」と焦る。運良く自分にあったスタイルを目標にした人は
   良いが、不幸なのは、自分には到底合わないスタイルを目標にした人。

 ・あからさまに目に見える物だけが真実ではない。
   様々な情報を加工して自分の物にする。その情報が直接には自分と関連
   がない情報であっても、どこに「ヒント」が転がっているかわからない
   ので、それなりに加工して自分の物にした方がよい。

 ・情報を加工するという事は、情報の選別も含まれる。ろくでもない情報
   でも、反面教師として自分の教訓とする事も出来る。

 ・「今までの社会の常識を壊してみる」という社会になる。そうなると
   「常識でしょ」というのも難しい。互いに、十分に言いかつ聞いて、
   理解を深めるしか無い。

 ・理解を深めるには、お互いの受け皿が深いか浅いか(素直かどうか)に
  よる。例え相手の受け皿が浅くても、仕事とは、人とは、常識とは、
   を繰り返し繰り返し述べる事により理解を深める努力をする必要。

 ・「他人は自分に良くしてくれて当たり前」と考えている人間が多い。
   良く(耳障りの良い事・不愉快にならない事)してくれて当たり前
   なのに、何故こんなに冷たいの?--->前提を変えると不満も減る。

 ・情報を受け取るだけの方は、他人の、目に見えない手間(作業)に
   対する「想像力」が欠如している。お客様感覚、消費者側の意識。
   仕事や人生は買うものではない。


3.初心者の大量参入に対する対応

 ・会社員の在宅勤務等も含めて、「在宅ワーク」「SOHO」という労働
   形態は今後も拡大。「在宅ワーク」「SOHO」という言葉自体がある種
   のブランドとして受け取られている現状を考えると、「どう考えても
   適性がない人間の大量参入」はしばらく続く。

 ・優等生だった人は「成功する事」「人に羨ましがられる事」に拘る。
   そういう人にとって「在宅ワーク」という言葉は、とても響きが良い
   職業に聞こえ、在宅ワークそのものが目標となってしまう。
  「在宅ワークでありさえすれば儲からなくても満足」という一面に、
   在宅ワークの格好よさに満足している」姿を見てしまう。

 ・現状では、基本的能力の欠如している新規参入者によって、市場全体
   の平均レベルが低下し、既存の市場参入者が危機感を抱いている。

 ・既存在宅ワーカー側の選択肢として考えられるのは、
  (1) 新規参入者を市場のレベルアップにつながるところまで教育する
  (2) 市場レベルに達していない新規参入者の参入を拒否・排除する
  (3) 新規参入者の教育をビジネスにして一儲けする(^^;

 ・まず敵よりも前に自分の実状を知って頂く方が良い。

以上、中原  新太郎



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